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第79話 本音 Side:諸星 結月

last update publish date: 2026-08-29 06:00:29
 熱狂の渦に包まれた新商品発表会と、その後の盛大なアフターパーティー。

 白峰ホールディングスと諸星グループの共同開発による次世代コスメとヘルスケアプラットフォームは、発表と同時に世界中のメディアでトップニュースとして報じられた。

 提携発表直後から白峰の株価はストップ高を記録し、海外の巨大ファンドからの出資オファーが殺到。革新的なアイディアを次々に打ち立てる若き女社長として、私の名は名実ともに財界の頂点へと刻まれたのだ。

 すべての公式行事を終え、ようやく辿り着いたペントハウスの最上階。

 床から天井までガラス張りのリビングには、どこまでも広がる東京のまばゆい夜景。 私は窮屈なハイヒールを脱ぎ捨て、贅沢な革張りソファーへと身体を沈めた。

「ふう……っ。長くて、濃密な一日でしたわ」

「お疲れ様、我が最愛の妻」

 ふわりと背後から温かな気配が近づいたかと思うと、上質なブランケットがそっと肩に掛けられた。 振り返れば、タキシードの上着を脱ぎ、タイを緩めた帝が、シャンパングラスを二つ手に持って微笑んでいる。

「お疲れ様でした、帝。……私たちの事業、大成功でしたわね」

「ああ。予約
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